利上げ 2007 12 15

 私が考えていることは、以下の通りです。
日銀の政策金利において、当面の目標は1.0%。
為替レートは、1ドル100円。
 本音を言えば、
日銀の政策金利は、2.0%を目指すべきだと思います。
 なぜか。
日本は、国策を転換すべきです。
輸出主導型経済は、発展途上国の経済です。
日本は、いつまで発展途上国を続けるのか。
今後は、内需拡大、つまり内需主導型経済を国策とすべきです。
 次に、残念ながら、現状では、
少子化を止めることができない状態です。
政府は、会議ばかりやっていて、政策が前進していません。
 今後は、超高齢化社会を前提に、政策を考えるべきです。
超高齢化社会で、内需拡大をするには、どうすればよいのか。
 日本人は、外国人から、こう言われているでしょう。
「日本人は、死ぬ時が、一番金持ちだ」
 これは、個人の価値観に関わる問題なので、言いにくい問題ですが、
「それで、あなたの人生は、幸せだったのか」と言いたい。

お金の価値 2007 11 17
 こういうタイトルをつけると、
「お金の価値は変わるのか。不変ではないか。
100円硬貨は、いつまで経っても100円ではないか」と聞かれます。
 実は、日本では、高学歴の人でも、
「時事や政治、社会のことは、よく知っているけれど、
経済や金融は、よくわからない」という人が多いのです。
 A 1個100円商品が、1か月後は98円になっていた。
  半年後には94円になっていた。1年後には89円になるかもしれません。
 B 1個100円商品が、1か月後は109円になっていた。
  半年後には114円になっていた。1年後には128円になるかもしれません。
 Aのようなケースの場合、買い控え、
つまり、もう少し待っていれば、さらに安く買うことができると思うでしょう。
でも、ここで思考停止してはいけません。
 このような場合は、100円硬貨の価値が大きくなったと感じるべきです。
つまり、デフレの時は、何もしなくても、
たとえ金利がゼロでも、お金の価値は増えているのです。
そういうわけで、デフレの時は、タンス預金が、ベストな資産運用となるかもしれません。
(ただし、泥棒に盗まれるというリスクがあります)
 Bのようなケースの場合、買い急ぎ、
つまり、急いで買わないと、損をしてしまうと思うでしょう。
値上がりする前に、「買いだめ」をしようと考えるでしょう。
 しかし、これは、実体経済の話です。
ここで思考停止してはいけません。
「100円硬貨の価値は、どうなるのか」と考えなければなりません。
当然、100円硬貨の価値は、どんどん小さくなっていきます。
タンス預金なんかしていたら、さあ大変です。
100円という額面は永久に不変でしょうが、価値は、どんどん減っていきます。
 私が小学生の頃は、ジャムパンは、1個15円でした。
だから、100円硬貨で何個もジャムパンを買うことができました。
今は、100円硬貨でジャムパンを買うことができますか。
 Bのようなインフレの場合、金利も上昇するので、
つまり、100円にも利子がついて、105円、110円と増えていくので、
損はしないと思うでしょうか。
 しかし、たいてい、インフレに金利は追いついていけないのです。
それが、過去の経験則です。
 そういうわけで、インフレになったら、
資産運用をしないと、あなたの資産は、どんどん減っていくでしょう。
 問題は、実際に、そうなった場合、ある程度の金融知識がないと、
悪徳業者に、「有利な金融商品がある」と言われて、
あなたの資産を巻き上げられてしまうリスクがあります。
たとえ、悪徳業者でないにしても、
業者に有利で、金融消費者に不利な契約になってしまうかもしれません。
 ここまで読んでくると、
「なんだ、インフレよりも、デフレの方がいいじゃないか。
デフレの時は、何もしなくても、
タンス預金でも、お金の価値は増えていくのだから、
ずっとデフレの方がよい」と思ってしまうかもしれません。
 しかし、それは間違いです。
最終的にデフレで得をするのは、「金持ち」だけです。
 たとえば、こう考えてみましょう。
デフレということは、商品の値段が下がっていくことです。
つまり、メーカーの利益は、どんどん減っていくでしょう。
そうすると、メーカーに勤務する、あなたの給料も減っていくことになると思います。
企業は、赤字にならないように、あるいは利益を確保するために、
人件費を削減することになるからです。
 基本的に、資本主義というものは、
ある程度、適度なインフレを前提として成り立っているものです。
資本主義にとって、居心地のいいインフレがあります。
要するに、資本主義=発展(膨張)でもあるのです。
言い換えれば、資本主義は自転車のようなものです。
こぐことをやめたら、倒れるのです。
 そういうわけで、極端なことを言えば、
デフレは、資本主義そのものを否定することになるかもしれません。
「Aのようなケースの場合、・・・・・」という文章には、こう書いてあったはずです。
消費者は、買い控え(つまり商品を買わない)をする上に、
タンス預金をする(つまり、お金を使わない)という行動をするでしょう。
つまり、これは、資本主義機能の停止でもあるでしょう。
消費者が、資本主義のスイッチを切ってしまった状態と言えるでしょう。
 さて、インフレに対する処方箋はありますが、デフレに対する処方箋はあるか。
もしかすると、有効な方法がないかもしれません。
つまり、デフレは、なるべく避けたい経済現象と言えるでしょう。
 いずれにせよ、これからの時代は、金融リテラシーが必要です。
リテラシー(literacy)とは、読み書き算盤のことですが、
現代においては、「教養」という意味にも使われているようです。
















































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